column
コラム

『iDeco』の落とし穴


皆様こんにちは!

11月に差し掛かり、コートが必要な時期になってきましたね。
この時期にしては雨の日も多いとは思いますが、皆さん体調管理には気を付けましょう!

以前、iDeCoのメリット(節税)について記事を書きましたが、本日はiDeCoの気をつけなければならない要点について書かせていただきます。

『老後2000万円問題』報告書がきっかけとなり、iDeCoで資産形成をする人はかなり増えています。
公的年金に上乗せできる私的年金制度として、身近な手段となりつつあります。

まず、1つ目の要点ですが、iDeCoの加入者資格の審査は1ヶ月以上かかることです。
自分で選んだ金融機関でお申し込みをしますが、申込み後すぐに始められるわけではありません。

審査完了後、会社の総務などに書類に記入・押印してもらうなどしなければいけません。
厚生労働省は、法改正によって加入手続きを簡素化する方針を示してはいます。

2つ目は、以前も紹介した節税のメリットについてです。
このメリットは、年末調整や確定申告をすることで初めて得られるものです。

自分で掛け金を積み立てている場合や給与天引きの場合、自営業者の場合など、それぞれの状況によって申請の仕方は変わってきます。

3つ目は、元本割れの可能性があるということです。
iDeCoは『元本確保型』か『元本変動型』どちらかを選択する必要があります。

たとえ、『元本確保型』を選んだとしても、毎月の手数料分で元本割れをしてしまう可能性もあるのです。

4つ目は、60歳になっても積み立てたお金を受け取れないケースがあることです。
厚生労働省は法改正によって、65歳まで延長する方針を示していますが、現段階では原則として60歳までしか積立はできません。
さらに、60歳から受け取りがかのうなかたというのは、あくまで60歳までのiDeCoへの加入期間が10年以上の方のみです。

5つ目は、転職による移換手続きです。
企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入している会社から転職し、企業型DCがない企業に就職した場合、手続きをしなければいけませんが、期限が定められています。

期間は退職日の翌日から6ヶ月間とされています。
それを過ぎると、自動的に現金がされてしまうため、運用を行えず資産を増やすことが出来なくなってしまいます。

iDeCoに限らず、世の中の保障商品にはこういった落とし穴がいくつもあります。
運用を始める前に、まずはメリットとデメリットをしっかり把握し、天秤にかけた上でメリットが優っていると思えるものを選別しなければいけません。

自分の将来に対してプラスになる情報収集→商品選びは、運用をしていく中で1番大切なことです!